中国ドラマを中国語字幕で見る楽しみを覚えた私。
一応HSK旧8級は取っているので、文脈でだいたいのことはわかります。しかし、大学の授業でドラマを何度も止めながら見て、成語や表現を覚えたのを思い出すと、やはり、止めて調べて書き出して覚える、というのが必要なのではないかと思った2021年。
その頃ものすごくハマっていたドラマが『掃黑風暴』。実際に起こった地方政府と地方有力者によるのえげつない犯罪行為を素材に、孫紅雷・劉奕君・張芸興らが熱い演技を繰り広げます。40話で作っていたけど検閲に掛かって28話に削られたのが残念ですが、逆に緊張感が緩まず、それはそれでよかったかと思います。2021年を代表するヒット作でした。
私は劉奕君(琅邪榜の謝玉の人)ファンなので見ていたのですが、彼が警官学校同級生の孫紅雷(↑真ん中の人)に片想いしてる(語弊)何勇という警官(↓)で、いろいろ不憫萌えし、中国の同人サイトを回りました。そう、こういう渋い話にも、二次創作が大量にあったりするところが中国ドラマの面白いところです。
そこで気付いたのです。中国のオタク、成語をたくさん使う……!と。正確にはオタクだけではないのですが(笑)
私も成語を使えるオタクになろう!と再び『掃黑風暴』を最初から見て、出てきた成語を情報カードに書き出しました。ついでにあやふやな語も拾っていきました。情報カードというのはこのようなものです。いろいろな大きさがありますが、私はこの小さめ・罫線ありのを愛用しています。『掃黒風暴』はたくさん成語が出てくるので、すぐに100枚とかになります。
情報カード自体が厚手なので、コレクト純正の木の箱を買って入れておくととても達成感があります。
カードを覚えたものと覚えていないものにわけて、覚えていないものを持ち歩いて覚えていく。これを繰り返せば結構覚えられます。
しばらくこれを続けていた頃、Ankiというアプリの存在を教えてもらいました。話せば長くなりそうなので、こちらをご覧下さい。
効率的に覚えるためにエビングハウスの忘却曲線を利用したアプリです。内容は自分で作っていきます。私の場合
表面:覚えたい語&ドラマのスクショ
裏面:辞書の解説をコピペしたもの
タグ:ドラマ名
としています。『掃黑風暴』だとこんな感じ。タグ検索で絞り込めます。
復習のサイクルなどはAnkiの方で管理してくれるので、とにかく作り、復習するのを繰り返します。1年あまりやっていて、作ったカードは2042枚となり、流石に作る頻度も下がってきました。何か成語を見ても、「あのドラマで○○が言ってた!」と画像とともに思い出せるのが強みです。あと、推しが出ているけど微妙に面白くないドラマというのに当たってしまっても、成語を拾う方に徹すればそれほど苦痛ではなくなります(笑)
1度、日本語字幕からできるかな?と思ってやってみましたが、難易度はぐっと上がります。『燕雲台』というドラマを日本語字幕で見ていて、これを聞き取って辞書引いて、その場面の動画から画像切ってきたのですが、結構大変でした。
なので、中国ドラマの視聴は基本的に中国語字幕です。
『掃黑風暴』、YouTubeに全編あります。字幕から単語を拾っていくと基本的な犯罪捜査用語といろいろな成語が身につきます。